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5/3

2024

三浦半島の自然と歴史(30)葉山牛

 最近はどこへ行ってもその地域のブランド牛がありますが、三浦半島のブランド牛といえば葉山牛です。三浦半島で生産された黒毛和牛はすべて葉山牛と呼ばれます。葉山町内のふたつの牧場が、高品質の肉牛を育てたいと50年ほど前から研究を始め、特に肉質が良いとされる但馬系黒毛和牛を厳選して葉山牛を開発したといわれています。葉山牛は、三浦半島酪農組合連合会の会員が経営する神奈川県内の牛舎で、大麦、トウモロコシ、ビール粕、おからなどを加熱発酵させたものを中心に、ご飯などを添加し、自家配合した飼料を与え、12か月以上肥育後、葉山牛出荷部会名にて出荷されたものと定義付けされています。また、肉の出荷基準は「公益社団法人日本食肉格付協会が定める牛枝肉格付審査で、歩留等級―肉質等級が、A―5、A―4、B―5、B―4に格付けされ、外観及び肉質・脂質に優れたもの」とされています。
 葉山牛は、指定精肉店のほか、横須賀市長井にある「すかなごっそ」でもコロッケやメンチカツとともに販売されています。すかなごっそは、地域で生産された食材を地域で消費する「地産地消」のアンテナショップで、生産者と消費者を結ぶ三浦野菜の直売所としてよく知られています。また、葉山牛ステーキレストラン「角車(つのぐるま)」でシチューを食べたことがありますが、美味しかったです。

NPO法人 バイオメディカルサイエンス研究会 常任理事前川秀彰

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