- 日替わりコラム
Tue
5/25
2021
オーストリアの精神科医であり心理学者のヴィクトール・フランクルは、「人間は誰でも、人生において3つの価値を求めて生きている」と言いました。
1つ目は、「創造価値」であり、ものを生み出すときに感じる喜びです。仕事でいえば、なんらかの商品やサービスを作り上げることや、自分なりに既存のものに工夫を加えて、世の中に送り出すときに感じる喜びといえるかもしれません。
2つ目は、「体験価値」です。これは世の中から何かを受け取るときに感じる価値のことですから、自らの仕事に対してお客様から感謝の言葉をいただいたときや、仕事の過程や達成を仲間と分かち合うときに感じることができるでしょう。
3つ目は、「態度価値」です。フランクルは、人間は前述の創造や体験ができなくなったとしても、「受け入れがたい運命に対して、どのような態度で臨むか」という態度価値だけは、最後まで取り上げられることなく残されていると述べています。
私たちがもし、なんらかの受け入れがたい事実や環境に直面したときは、食品衛生を推進していくためにどのような「態度価値」を表していけばよいのか、一度立ち止まって考えてみませんか。
リテールHACCP研究所山森純子
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