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6/4
2021
食品取扱施設の室内における空気質堅持には、「取入外気の空気質管理」と「食品取扱エリアの空気質管理」がポイントとなります。
「取入外気の空気質管理」では、外気として取り入れられる空気は浮遊微生物や塵埃(じんあい)およびカビの要因となる土壌や草木関連の塵埃など、「危険物質だらけ」であることを認識しましょう。また、施設内に侵入する外気汚染物だけではなく、室内に持ち込まれる材料・包材、従事者から発生する塵埃や微生物、さらには加熱調理などで発生する熱、蒸気、臭気など、さまざまな条件を予想して「施設内の給排気換気システム」を検討することが重要です。
一方、「食品取扱エリアの空気質管理」では、各製造エリアに空気清浄化システムを構築し、その環境を維持できる適正なエアフィルターを選定して設置することが重要です。エアフィルターは空中に浮遊するさまざまな汚染物質を取り除くことができます。
さらに、施設環境に適した室内清浄度、室圧、空気の流れが適正であるかどうかを検討し、必要に応じて空気清浄機やエアコンなどを設置し、それらに用いるフィルターの適正選択と保守管理を徹底します。これにより、製造環境に適した空気質を得ることができます。
一定の空気質を堅持するためには、さまざまな努力が必要です。
NPO-HACCP実践研究会 理事/主幹研究員宮地洋二郎
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