- 日替わりコラム
Tue
6/8
2021
「よく考えてからものを言え」とは、よく聞く言葉です。しかし、本当にそうでしょうか。ただでさえ、人と違った意見を言うことには勇気がいります。「よく考えているうちに発言のチャンスを逃す」ことを経験した方も多いでしょう。
人と違った意見をその場で感じたままに言ってみたら、どうなるのでしょう。最初は周囲の人の目がとても気になるかもしれません。そして、自分が言ったことが本当に正しかったのか、あなたは必死になって考えるはずです。自分はなぜそう思ったのか、人に意見を否定されたら、笑われたら、どのように説明するべきかとあなたの頭脳はものすごいスピードで考えるはずです。その場から離れた後も、自分の発言が正しかったのかと何度も自問自答を繰り返すでしょう。その結果、あなたの思考はどんどん深まり、感性は研ぎ澄まされていくのです。
そして、また同じような議論や場面に遭遇したときに、何度も何度も自問自答を繰り返した結果として理論武装されたあなたの意見を自信を持って話すことができるようになります。この「発言後の自問自答の繰り返し」が思考のレベルを深め、論理的で説得力のある話し方を可能にするのです。よく考えてから発言するのではなく、とりあえず感じたことを発言し、後から考え続けるのも決して悪くはないということです。
商品開発アドバイザーH・B 山越
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