- 日替わりコラム
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6/14
2021
貧困には2種類あります。「絶対的貧困」と「相対的貧困」です。「絶対的貧困」とは、世界銀行が定める国際貧困ライン「1日1.9ドル未満」で暮らす人たちのことを指し、世界人口の1割弱に当たる7億人強(2015年、世界銀行推計)がこの状況であるとされます。アフリカや南アジアを中心とした発展途上国に多いです。
「相対的貧困」は、先進国も含めて、「その国における世帯の平均所得の半分以下」で暮らす人たちを指します。日本の相対的貧困率(2016年)は15.7%でした。日本で約6人に1人は相対的貧困なのです。この数字は、日米欧主要7か国(G7)のうち、米国に次いで2番目に高い比率となっています。1年以上も続くコロナ禍で、飲食店舗の営業時間短縮や人員削減のあおりを受けて雇い止めや給与が減る人が増え、日本の所得格差はより広がりました。
「ゴール1」達成のために、企業は何に取り組めるでしょうか。そのひとつは、貧困対策に取り組むNGO/NPOを支援することです。途上国の貧困問題に取り組むNGOのひとつにACE(東京・台東)があります。また、国内の生活困難者に食糧や住居支援などを行う特定非営利活動法人自立生活サポートセンター・もやい(東京・新宿)などもありますので、一度ホームページをご覧になってみてはいかがでしょう。
『オルタナ』編集長森 摂
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