- 日替わりコラム
Wed
6/23
2021
ビジネスメールでは、宛名、挨拶、名乗りの後に「このメールをなんのために送ったのか」という要旨を簡潔に書きます。たとえば「資料を送付いたしますので、ご確認ください」、「〇月〇日の会議の出欠のご返信をお願いいたします」と書けばメールの目的が明確で、読んだ側も何をすればよいのかがわかります。要旨を端的かつ具体的に表現できれば、「無駄に長い」、「メールを読んだが、何をすればよいのかわからない」と言われることはなくなるでしょう。
しかし、要旨を意識している方のメールでも、ときどきNGな例を見かけます。たとえば、「資料の件でご連絡いたしました」としか書いていない場合です。この文章だけでは、資料を見てほしいのか、修正して再提出してほしいのかなど、いろいろな受け取り方ができます。「なんのために送ったのか」という肝心なことがわからないため、結局曖昧になり、読み手を困惑させてしまうことにもなりかねません。
意識するべきは、メールを受け取った後、相手にどう行動してほしいかを考えてそれを表現することです。資料に問題がないかを見てほしい、もし問題があれば修正してほしい、問題がなくてもより良くするための意見がほしいなど、自分の目的を明確にしてそれを文章にします。要旨を明確にするには、まずはメールを送る目的を明確にしましょう。
一般社団法人日本ビジネスメール協会 https://businessmail.or.jp
一般社団法人 日本ビジネスメール協会 認定講師・オフィスミカサ 代表長野裕香
全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています
- アクセス