- 日替わりコラム
Mon
10/4
2021
ある企業は毎年、「働くことを通して、喜びを感じているのか」という興味深いアンケート調査を実施しています。このたび2020年版が公表されましたので、その中から特に注目すべき項目を紹介したいと思います。
まず、「仕事をする上で、働く喜びは必要である」と思っている人は、全体の83.9%でした。それに対して、「この1年間、働くことに喜びを感じていた」人の合計は42.3%に止まっていました。つまり、仕事をする上で働く喜びが必要であると思っている人が大半なのに、それを実現している人は半数しかいないのです。
では、具体的にどのような人が「働く喜び」を感じているのでしょう。調査報告では、「これまでにやったことがないことを試しにやってみる人」、「仕事で困ったことがあった時に相談できる人が社外にもいる人」、「仕事上、興味を持った人には、面識がなくても積極的に接点を持とうとしている人」、「ワーキングマザー」、「副業兼業している人」などを挙げています。そして、「仕事や職場だけに閉じず視野を広げたり、複数の自分の居場所を持っている人」が、働く喜びを実感している割合が高いと紹介しています。
これらをヒントにして、ぜひ働き方を見直してみましょう。
東京造形大学 造形学部デザイン学科 教授地主廣明
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