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11/29
2021
ある企業は毎年、「働くことを通して、喜びを感じているのか」というアンケート調査を実施しています。その2020年版から、テレワークに関する最新の興味深い調査結果を紹介します。
まず、テレワークをしている人としていない人では、「働く喜び」に違いはあるのでしょうか。調査結果では、テレワークをしている人は、していない人に比べて働く喜びを感じている人がプラス5ポイントでした。また、「テレワークの日」や「テレワークの時間」を自分で選ぶことができる人のほうが、そうではない人と比べて働く喜びを感じている割合がプラス13.4ポイントでした。
重要なのは、「人との関わりが少ない環境でも働けるかどうか」といった「個人志向」ではなく、「文字によるコミュニケーションが得意」、「信頼関係を築ける」、「自律的な行動ができる」という力が備わっている人のほうが、テレワークの環境下でも喜びを感じやすいと結論づけていることです。
これらの結果から、昨今、よく言われるABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)で働く人、すなわち、時間や場所を自由に選択する働き方ができる人は、テレワークでも喜びを感じることができる資質を持つといえそうです。
東京造形大学 造形学部デザイン学科 教授地主廣明
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