- 日替わりコラム
Mon
12/13
2021
食に関わる仕事をしている私たちは、新型コロナウイルスだけでなく、ノロウイルスにも注意を向けなければならない季節を迎えています。
吐き気や下痢など急な体調不良になってしまったときには、正しい判断をすることが難しくなってしまいがちなため、あらかじめ対応を定めておく必要があります。
体調不良の人は完全に勤務しないようにする企業もあれば、食品に直接触れることがない仕事を担当してもらうことにする企業もあります。新型コロナウイルスと同じようにPCR検査で、ノロウイルスの「陰性」(感染なし)を確認しているところもあります。
まずは体調不良のときに、申し出てもらいやすい組織の文化を作ることが最初の一歩です。責任感の強い人ほど、「周りに迷惑をかけてはいけない」と思って言い出せず、無理をしてしまうからです。
ぜひ日頃からスタッフの皆さんに、「体調不良のときには、食中毒菌に感染しているかもしれないので、あなたとお客様を守るために、必ず知らせてください」とお願いしてください。そして、もし知らせてくれた人がいたら、「大変なときに知らせてくれてありがとう。なによりもまずはゆっくり身体を休めてください」と伝えましょう。あなたのその一言が、ウイルス対策に強い組織の文化を作っていきます。
リテールHACCP研究所山森純子
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