- 日替わりコラム
Wed
12/29
2021
「ピリカ」は、株式会社ピリカが開発したごみ拾いのためのSNSです。現在、世界108か国以上で95万人が利用しており、これまでに拾われたごみの総数はおよそ2億個ともいわれています。
使い方は、まずスマートフォンにアプリをダウンロードするかパソコンからアクセスして登録し、ごみ拾いをします。そして、ごみ拾い中の写真や日時、参加人数、拾ったごみの数、位置情報などを投稿し、ほかのユーザーとコメントを送り合って交流します。ごみ拾いを通じて仲間とつながり、時間や場所を選ばず、自由かつ気軽に社会貢献活動ができるのです。利用は無料です。
ピリカの名称は、アイヌ語のピリカ(きれい)に由来します。株式会社ピリカ代表の小嶌不二夫(こじまふじお)さんは、大学院生時代に世界一周の旅に出て「ポイ捨てごみ問題」の深刻さを目の当たりにしました。今も、子どもの頃からの夢だった「環境問題を科学技術の力で解決すること」に挑戦し続けています。
誰かが何気なく捨てたごみは街を汚して海へ流れ、この瞬間にも地球の生態系を破壊し続けています。「ポイ捨てごみ問題」は国境を越えて皆で取り組まなければならない喫緊の課題であり、より多くの人が関心を持ち、その深刻さを共有することが大切だと思います。
ライター東納英輔
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