- 日替わりコラム
Tue
3/1
2022
ある協会が、アフターコロナのオフィスのあり方に関するアンケート調査の結果を発表しました。「集まらない」ことを是とする価値観が一般的になるなか、在宅勤務やサテライトオフィス(自社の出先オフィス)、ワーケーションなどの多様な働き方にスポットを当て、改めて「対面」による働き方の実体を明らかにし、今後の方向性を示唆しています。
まず、「コロナ収束後、週何日間テレワークをしたいですか」という問いに対して、「0日」と回答した人は39.2%で、次に多い「週2日」の17.1%を大きく上回りました。すなわち、多くの人が対面でのコミュニケーションを望んでいることがわかりました。そして、「コロナ収束後、テレワークをするのであれば、そこはどこですか」という問いに対しては、「自宅」が最も多く、以降は拮抗していますが、「サテライトオフィス」、「会社が契約したコワーキングスペース(外部の貸しオフィス)」と続きます。
また、「緊急事態宣言発令中、同僚とコミュニケーションは充分に取れましたか」という質問では、「以前よりも充分に取れた」と「以前と同様に取れた」を合わせた回答が、「取れなかった」を上回りました。このことから、対面を望むものの遠隔でもコミュニケーションは必ずしも低下せず、向上した部分もあったという実体が明らかになりました。
東京造形大学 造形学部デザイン学科 教授地主廣明
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