- 日替わりコラム
Thu
7/21
2022
株式会社エス・エム・エスが行った「親の終活に関する意識調査」によると、生前に話しておきたいことのベスト3は「介護」、「葬儀」、「延命治療」でした。親の終活について話したことがない人は約67%で、理由の1位は「切り出しにくい、話しにくい」でしたが、内心は「話したことはないが、話したいと思っている」人が約40%いました。
親の終活について話したことがあるという人の半数は、「日常の会話の中で話した」と回答しています。それに対し、話したことがない人は「話せるイメージがわかない」が1位で約30%でした。実際、終活の話はなかなか切り出しにくく、「弱っている親に終活の話は言いづらい」という意見もあるように、いざとなってから話す人も多いようです。
ただし、認知症になってからでは記憶や言語をつかさどる脳機能が弱くなり、正確なやりとりができなくなる可能性があります。できれば親が元気なうちに、テレビ番組などをきっかけに終活の話をしてみましょう。そのときの反応次第で話を進めたりやめたりと、柔軟に対応するなどの配慮も大切です。
難しいのは、普段から親とあまり話をしていない人が急に終活の話ができるのか、ということです。結局のところ、普段から何気ない日常の会話ができるようにしておくことが大切だといえます。
介護福祉士中村和彦
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