- 日替わりコラム
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8/22
2022
ネズミは警戒心が強く学習能力も高いために、対策が非常に難しいのが実情です。ネズミが定着してから時間が経っていたり捕獲に失敗したりすると、さらに難しくなります。そこで、家庭での対策をまとめてみました。
(1)生息環境を見直す。ネズミ対策の重要なポイントは、食物の管理、通路の遮断、整理整頓です。生息環境の見直しは、捕獲と殺鼠剤による対策を成功させるためにも必要です。食物が豊富にあれば殺鼠剤は食べませんし、逃げる場所や侵入場所が多ければ捕獲もできません。
(2)捕獲する。捕獲には、粘着トラップを利用します。粘着トラップは粘着糊の量によって捕獲効率が異なりますので、価格が安い(糊の量が少ないことも)からよいというものではありません。なお、トラップの数は1枚より複数枚を一度に利用したほうがよいでしょう。同じ場所に多数配置することで、逃亡を防ぎます。
(3)殺鼠剤を使う。殺鼠剤は、食べて初めて効果が出ます。よく食べる薬剤ほど効果が上がります。食べさせるためには、無毒餌による餌慣らし、物陰に置くなどの工夫が必要です。よく、「殺鼠剤を使うとどこで死ぬかわからないから嫌だ」と言われますが、ネズミは生きものです。殺鼠剤を使わなくても、どこで死ぬかはわかりません。
イカリ消毒株式会社 取締役・一般財団法人 環境文化創造研究所 評議員谷川力
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