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9/6
2022
SDGsのゴール16は、「平和と公正をすべての人に」です。「持続可能な社会を実現するためには、戦争や暴力のない平和な社会でなければなりません。しかし、世界では約50の武力紛争が起きており、年間9万人の犠牲者が出ています」。これは、2021年版CSR検定4級のテキストからの引用ですが、その目的や目指すところは同じでしょう。ところが、2022年2月にロシアのウクライナ侵攻が勃発し、これまでに双方の兵士・民間人を合わせて数万人の死者が出ています。
SDGsのゴール16を達成するために設定されているターゲットには、「あらゆる場所において、すべての形態の暴力及び暴力に関連する死亡率を大幅に減少させる」とあります。このほかにも、ゴール16には「特に開発途上国において、暴力の防止とテロリズム・犯罪の撲滅に関するあらゆるレベルでの能力構築のため、国際協力などを通じて関連国家機関を強化する」との記述もあります。
テロは、世界的に深刻な状況が続いています。日本においては大規模な政治テロはこれまで起きていませんが、多くの人が犠牲になった重大犯罪はこれまでにも数多くありました。
健全な資本主義は、健全な民主主義に宿ります。民主主義の基盤が揺らぐと、社会不安が増え、犯罪やテロ活動を助長しかねません。
『オルタナ』編集長森 摂
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