- 日替わりコラム
Thu
3/2
2023
コロナ禍でリモートワークやソーシャルディスタンスが一般的になるなか、一般家庭では「個室がない」、オフィスや工場では「小部屋がない」という悩みを耳にします。専用の個室を作ろうとすれば100~200万円、簡易な囲いだけでも20万円ほどの工事費がかかります。そんな悩みに応え、株式会社東鈴紙器の鈴木和弥社長が開発したのは、値段が安い段ボール材を組み立てるだけでできる個室「パーソナルブース」です。
ブースのサイズは、横幅約106cm、奥行きと高さは約160cmですが、両側の壁が折り畳み式になっているのが大きな特長です。壁は内側に折れて、いわゆる蛇腹式に収縮し、折り畳むと奥行きが25cmになります。使用しないときは、省スペースに収納できるわけです。組み立ても収納も工具は不要で、たった5分でできます。
内部には、強化段ボールの机もセットされています(椅子は持ち込み)。1人用の個室として、パソコンを持ち込んでのオンライン会議や集中してこなす業務に適しています。家庭内で専用の個室や学習室を確保するのにも便利です。天井は開放されていますが小さな天蓋が設けられ、ブースが勝手に収縮しないよう形を維持する機能も持たせています。オンライン会議では背景を気にしなくてもよく、周りの騒音は段ボールで吸収されて比較的静かです。価格は6万9800円です。
一般社団法人 発明学会 顧問平井工
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