- 日替わりコラム
Thu
3/9
2023
この度、誠に有り難いことに、百【一回目】の寄稿をさせていただくことができました。私にとりましては、新たなスタートの第一歩であると、身心の引き締まる思いでおります。
平成26年9月に第一回目の寄稿をさせていただきましたが、その時の表題が「苦しみから生きる力を」でした。執筆内容のテーマとして、「ストレスを抱える現代社会において、仏教の視点から、毎日頑張っていらっしゃる皆さまが、少しでも心穏やかに生きられますような原稿を」ということで、執筆のご依頼を頂戴いたしました。
当時、お釈迦さまが出家をなされた年齢と同じ29歳でありました私は、有り難い「仏縁」を感じ、お釈迦さまが「苦」と向き合い、修行なされましたように、現代社会において「苦しみ」と向き合いながら、頑張っていらっしゃる皆さまと、「ともに生きる」ことを自身のテーマとして、拙い文字や言葉を並べて参りました。
あれから8年半の時が流れましたが、社会の様相は刻一刻と変化しながらも、大切な人の心の本質は変わらないようです。「苦しみから逃れる生き方よりも、あるがままに受けとめていく生き方のほうが、人の心を穏やかにし、生きる力を与えてくれる。苦しみとともに生きることが、幸せに生きる道である」と、お釈迦さまは教えてくれています。
合掌
下野薬師寺別院 舎那殿壇 龍興寺 副住職阿波建多
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