- 日替わりコラム
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2023
日本人1人当たりの平均年間総実労働時間は、1988年に施行された改正労働基準法により、1988年の2092時間が2020年には1598時間となっています。世界と比較すると、2020年時点でアメリカは1767時間、イタリアは1559時間、スウェーデンは1424時間、フランスは1402時間、イギリスは1367時間、ドイツは1332時間でした。
世界的に労働時間数は減少傾向ですが、実は日本の減少率はこれらの国の中で最も高い数値となっています。日本の1985年の数値は2093時間で、2020年との差は495時間です。一番低いドイツの1985年の数値は1671時間で、その差は339時間でした。もっとも、ドイツは1985年時点ですでに低く、その数値は、日本でいうと2018年時点での数値(1680時間)とほぼ一緒です。
これらは就業者の数値ですが、それとは別に雇用者の数値もあります。それによると2020年の日本は就業者より多い1621時間だったのに対し、ドイツは1284時間と、低い数値を維持しています。
もちろん、国により働き方の文化は異なります。それでも、正しいワークライフバランスを求めて、これからもより良い働き方を考えていかなければなりません。
東京造形大学 造形学部デザイン学科 教授地主廣明
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