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4/24
2023
「3育」(教育・共育・協育)という言葉を聞いたことはありますか。今回は企業における人材育成という視点から、「3育」についてご紹介したいと思います。
第一は「教育」です。上司が現場での仕事やマニュアルを通じて基礎的なことを伝え、自らの体験を語りながら教え育てることです。ここで重要なのは、相手が理解できているかどうかです。一方的にならないよう質問を積極的に受け入れる仕組みを作り、一人ひとりの理解度を把握しましょう。第二は「共育」です。この「共」の意味は「共有する」という風に捉えるとわかりやすいでしょう。一般的に、上司は自分の考えに近い意見には耳を貸しますが、反対意見にはそうできないことが多いようです。部下から異なる意見が出たときにも「そういう考え方もあるのか」と受け止めて共有し、自分の思考を整理し直すことが重要です。反対意見は誰からのものであっても、自分に新しい思考軸を与えてくれるものであると理解することこそ、「共育」の醍醐味といえます。この「共育」は、3育の中でも大きなポイントです。
そして最後に「協育」です。「協」は「協力」の意味と捉えます。「教育」が「共育」となり、やがて皆が協力してプロジェクトを育てる「協育」が、企業の発展へとつながっていくのです。
教育アドバイザー星森 一
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