- 日替わりコラム
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6/26
2023
2019年4月に施行された「働き方改革」ですが、最近の研究で、その「働き方改革」の悪影響に関するアンケートの調査結果が報告されています。
アンケートでは、「休暇の取組み」、「所定外労働削減の取組み」、「業務改善の取組み」にスポットをあてて調査を行いました。
「休暇の取組みに関する悪影響」の上位の回答は、「休む人が増え、仕事が回らなくなった」、「取組みによって、手続き等の仕事が増えた」、「部下が休むことで、管理職に仕事が集中した」となっています。
また「所定外労働削減の取組みに関しての悪影響」の上位は、「残業代分の給与が減った」、「仕事を持ち帰る、休日にやることが増えた」、「満足いくまで仕事ができなくなった」となりました。
さらに「業務改善の取組みに関する悪影響」の上位は、「適応できる人とできない人の差が生まれた」、「取組みのための仕事が増えた」、「評価の基準が難しくなった」となっています。
結果には年代別の差異があり、たとえば業務改善の取組みに関して、「適応できる人とできない人の差が生まれた」と回答している60代は半数に及んでいます。これらのウィークポイントをいかに克服していくかが、今後の「働き方改革」の課題となりそうです。
東京造形大学 造形学部デザイン学科 教授地主廣明
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