- 日替わりコラム
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7/17
2023
京都の7月は、1か月間にわたり八坂神社の祭礼である祇園祭一色になります。この期間、コンコンチキチン、コンチキチンと祇園囃子が街中で聞かれ、さまざまな神事や祭事があります。
祇園祭のハイライトである山鉾巡行(やまぼこじゅんこう)は17日前祭と24日後祭の日程で行われますが、実際に見ると、その山鉾の大きさに圧倒されます。山鉾の組立ては巡行の1週間ほど前から始まり、近くで山鉾を見ることができます。そして巡行が終わると、厄を祓うためにすぐさま解体されるそうです。会所には山鉾を飾るペルシャ絨毯類の織物などが展示されます。前祭と後祭の間には、八坂神社の神輿(みこし)3基が四条通りの御旅所(おたびしょ)に渡御されます。
また、例年7月を中心に三条通りの京都文化博物館で祇園祭に関する展示が行われ、祇園祭の歴史などを学ぶことができます。宵山※ では、旧家や老舗で所蔵の屏風、調度品などの美術品を展示する屏風祭も行われます。さらに大通りが歩行者天国になり、多くの屋台露店が出ます。京都の若者にとっては、仲間との宵山見物が夏の楽しみのようです。
京都の街では玄関に厄除けの「ちまき」が飾られていますが、このちまきも祇園祭の期間にそれぞれの山鉾の会所などで販売されます。山鉾によってご利益も違いますので、自分にあったちまきを選びたいですね。
※ 山鉾巡行の3日前・前々日・前日の期間のこと
鈴木達夫
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