- 日替わりコラム
Tue
8/8
2023
BCCにはメールの内容を共有したい人を設定しますが、BCCに誰が入っているかは、送信者(設定者)にしかわからないという点が特徴です。受信者に対して、ほかにこのメールを誰に送ったかを非公開にした状態で共有ができます。たとえば、クレーム対応のメールのBCC欄に上司を追加するなどの利用がされてきました。
そのほか、複数名へメールを一斉送信する際にも利用されています。本文冒頭に「関係者各位(一斉送信のためBCCにて失礼します)」などと記載し、TOに自分のメールアドレス、BCCに送信先のメールアドレスを複数入力する方法です。社内であれば許容の範囲と考えられる一方で、社外に対しては避けたほうが無難です。もし間違えてTOやCCに設定すると、受信者全員にほかの受信者のメールアドレスが見えてしまい、情報漏洩として会社の責任が問われることになります。BCCで一斉送信をすることはリスクが高いのです。一瞬で起こった事故の影響は消えることなく残り続けます。失った信用を取り戻すのは容易なことではありません。
対策としては一人ひとりに個別に送る方法や、一斉送信システムを利用するなどになるため、リスク管理と効率のバランスを考慮し、BCC利用時のルールの統一化を図っておくことが望ましいです。
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一般社団法人 日本ビジネスメール協会 認定講師長野裕香
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