- 日替わりコラム
Mon
9/11
2023
仏教に「無財(むざい)の七施(しちせ)」※ という教えがあります。瀬戸内寂聴さんが生前、好きな言葉としてそのうちのひとつ「和顔施」についてお話しされていました。にっこりと相手に話しかけ、笑顔を向けることを「和顔施」といい、誰に会ってもやさしい表情を見せることで相手の心が和むとおっしゃっていました。つまり、「人には常に笑顔で接しなさい」ということです。
人はこの世に生まれて、誰しも幸せになる権利がありますが、自分だけが幸せになるのではなく、周りのすべての人々も幸せになって初めて本当の幸せになれるのだといいます。「笑う門には福来る」、「笑顔は副作用のない薬」、「笑顔は可愛さを3割増しにしてくれる」など、笑顔の人を見ていると、誰でも自然と心が明るくなってくるものです。笑顔には人を惹きつける魅力があります。
マーケティングにおける究極の課題は、「お客様を笑顔にすること」です。商品やサービスを通じてお客様を笑顔にするのです。手段が違うだけで、まさに和顔施に通じるものです。そのような商品やサービスはお客様を中心に周囲の人々を笑顔にし、ひいては社会をも明るくできるのです。そんな社会に貢献できるヒット商品の開発を、目指していただきたいものです。
※ 地位や財産がなくても、いつでもだれでもできる7つの布施行(ふせぎょう)
[①眼施(げんせ)、②和顔施、③言辞施(ごんじせ)、④身施(しんせ)、⑤心施(しんせ)、⑥床座施(しょうざせ)、⑦房舎施(ぼうしゃせ)]のこと
商品開発アドバイザーH・B 山越
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