- 日替わりコラム
Tue
9/26
2023
ある協会が在宅勤務で実際に働いた場所と、その場所の評価に関する調査を行いました。
その結果、「とてもよく利用した」のは「個室(書斎など)」で28.4%、次は「リビングダイニング(ダイニングテーブル)」で20.3%でした。以下「リビングダイニング(仕事専用テーブル)」、「寝室」と続きます。また興味深いのは「バルコニー・庭」で「とてもよく利用した」、「ある程度利用した」、「たまに利用した」を合わせると19%でした。
そして、前述の環境で「多少の問題があった」、「かなり問題があった」を合算してみると、トップは「椅子の適切さ」で43.6%、次が「姿勢の適切さ」で42.6%、以下「机上面の適切さ」(41.6%)、「音環境の適切さ」(40.7%)、「集中できる環境の確保」(39.7%)、「ウェブ会議環境の適切さ」(37.7%)でした。
以上から、在宅勤務でのウィークポイントは椅子、デスク、音、個環境の確保、通信環境の整備であり、個室以外で執務する人にとっては当然といえば当然の結果となっています。他方で、これらのウィークポイントは、モニターとキーボードが固定的なPC作業(働き方)を前提にしているともいえ、今後これらのハードウェアに関するインターフェイスの見直しが必要になるかと思います。
東京造形大学 造形学部デザイン学科 教授地主廣明
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