京都の博物館・美術館

　京都市内には、200を超える博物館・美術館があるといわれています。国公立の博物館・美術館をはじめ、寺社の宝物を展示する宝物館、大学附属の博物館、西陣織や清水焼などの伝統工芸品の博物館、茶道や華道などに関する博物館、老舗企業に関係した産業博物館、また現代美術に関する美術館も少なからずあります。
　蓮華王院三十三間堂の前に、京都にまつわる文化財を中心に収蔵する京都国立博物館があります。年2回開催される特別展は京都に関連したものが多く、見応えがあります。10月からは紅葉の名所で知られる東福寺展※ が開催されています。博物館近くには真言宗智山派の総本山智積院(ちしゃくいん)があり、ここの宝物館では、長谷川等伯の「楓図」、息子久蔵の「桜図」などの国宝障壁画を鑑賞することができます。
　寺社附属の博物館では、地下鉄烏丸線今出川駅近くの相国寺(しょうこくじ)承天閣美術館も見逃せません。伊藤若冲の鹿苑寺(金閣寺)大書院障壁画が展示され、若冲ファンならぜひ見ておきたい一品です。琳派や伊藤若冲のコレクションは、平安神宮近くの細見美術館も豊富に収集しています。
　そのほかにも、京都には京都鉄道博物館、京都水族館、京都国際マンガミュージアムなど1日楽しめる多彩な博物館・美術館があります。雨など天気の悪い日には、博物館で京都を楽しんでみてはいかがですか。

※　京都国立博物館特別展「東福寺」2023年10月7日（土）〜12月3日（日）

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