- 日替わりコラム
Wed
2/21
2024
部下とのコミュニケーションにおいて「反応がない」、「本当にわかっているのだろうか」など不安になることはないでしょうか。そんな悩みを解決する手法のひとつが「コーチング」です。コーチングは「相手の話に耳を傾け、潜在能力を引き出して、目標を達成するための行動を促すこと」をいいます。
コーチングで重要なのは、(1)相手を主人公にして「聞き役」に徹すること、(2)相手のペースを尊重して最後まで丁寧に聞くこと、(3)自分の価値観や意見は言わないこと、(4)途中で話を遮って相手の意見を否定したり、自分の考えを押し付けたりしないこと、です。
コーチングは対話によって気づきを与え、相手の中にある「答え」を導き出します。人生の先輩として、過去の経験からつい意見を言いたくなりますが、その気持ちを抑え、部下自身に考えさせましょう。強制的に行動させるのではなく、対話を重ねることによって部下のモチベーションを高め自主的に行動できる状態に導き、自発的な成長を促すことがポイントです。また部下は、「自分の気持ちを受け止めてくれる」、「話を聞いてくれている」という安心感をもつことができ、心を癒すことにもつながります。部下との信頼関係が育まれることで職場の雰囲気が良くなり、大きな成果につながっていくことが期待できます。
教育アドバイザー星森 一
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