- 日替わりコラム
Thu
4/11
2024
「ChatGPTを使ってメールを書くと、仕事の効率が上がるのでは」というご質問をいただきますが、「そんなに効率は変わらないですよ」と回答しています。参考にはなりますが、無難な言い回しで当たり障りのない文章になるため、そのままコピーして利用することはできず、リライトの必要性があるからです。
たとえば「○○な旨のメール文を書く」と指示した場合、それらしい文面は生成されます。ただし、効率良く仕事を進めるためのメールを書いてもらうためには、前提条件・メールの目的・相手との関係性・自分の立ち位置・ほしい返事の逆算、配慮などの「必要な情報」をChatGPTに指示する必要があります。普段からこうしたことを整理し、考え、メールを書いている人は短時間で書き終えられるでしょうし、ChatGPTに多数の指示を出したうえ、リライトしてコピーペーストするのは、逆に非効率です。現段階では自分で書いたほうが速いというのが、実情でしょう。
どちらにせよ、これらの情報がきちんと整理できれば自分でも良いメールが書けますし、ChatGPTにも指示がうまく出せることは間違いありません。AIツールを便利に使いこなすためには、まずは自分自身のスキル向上、メール力が必要です。
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一般社団法人 日本ビジネスメール協会 認定講師長野裕香
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