- 日替わりコラム
Wed
6/12
2024
大阪大学大学院の岡本玲子教授らによる「保健師が『生を衛る役割』の活動を行っていくための『6つのワザ』」の3つ目はFacilitating(促進)です。
自分が大切だと信じて伝え続けていることを、自分以外の誰かも同じように思ってくれていることを知るのは嬉しいことです。また、現状にプラスアルファの行動をしたいと思っている人がいれば、ぜひ応援したいと思うでしょう。「促進」のワザを使うことによって、そのような想いを持っている人を応援・支援することができます。
ある地域の保健師は、「身近に健康増進のための活動ができる場所があると良いな」と思っている住民の声をキャッチしました。そして、すでに実現できている地域の話を聴きに行けるように間を取り持ち、活動の場を作る計画から具現化、定着までをスモールステップに分けて併走しながら導きます。その際は、保健師主導ではなく、住民が自ら活動したと思える方法で支援・推進を行うことが大きなポイントです。
食品衛生でも、組織において「促進」のワザを使うことで、想いを持った人に対し、その人自身の活動と思える形で、スモールステップに分けて実現まで支援することができます。「より良い正の方向」へ向かうための効果的なワザのひとつということができるでしょう。
リテールHACCP研究所山森純子
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