イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Thu

6/20

2024

若き開発者への手紙(42)手段の目的化

 「なぜ、この教科を学ばなければならないのか」という疑問は、誰もが一度は持ったことがあるのではないでしょうか。本来学問とは手段であり、それを通じて手に入れるべき目的があるのですが、学問という手段が目的化された教育が行われているように思います。なぜ、歴史を学ぶのか。地理、数学、理科、国語、英語、倫理、保健体育、美術や音楽は?目的を言いやすい教科もあれば説明しにくいものもあるでしょう。人によって意見が異なる教科もあるかもしれません。学んでいくうちに目的は自然に理解できるものだということなのかもしれませんが、目的をわかっていたほうが理解も早まりますし、学問に対する姿勢も異なるはずです。
 先輩から「わが社ではこうするもの」と言われ、「なぜそうしなければならないのか」という目的を理解せずに手段だけを覚えてしまうと、イレギュラーな事態に対応できません。また、朝礼などのスピーチでも、本来は話の内容を理解してもらうのが目的のはずが、いつの間にか「格好の良いスピーチ(手段)」が目的化してしまい、専門用語を多用し過ぎて聞き手の理解を得られなかったなどということが起きるのです。
 通常業務においても「何が手段で、何が目的なのか」を明確に意識して行うことが大切です。

H・B 山越氏が10 年にわたり本誌『月刊クリンネス』に連載したものを加筆修正した書籍が『「カレーの王子さま」開発責任者から若き開発者への手紙~ヒットのためのヒント集~』として文芸社から上梓されました。
↓山越氏の過去の記述を読んでみたい方はこちらから
https://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-24619-2.jsp

商品開発アドバイザーH・B 山越

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