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8/27

2024

狭義と広義のコンプライアンス

 コンプライアンスは通常、「法令順守」と訳されますが、実はその訳語だけでは十分ではないのです。「サステナ経営検定3級公式テキスト」によると、コンプライアンスには3つの領域があるとされます。
 1つ目は関係法令(法律、政令、省令など)を守ることで、これが「狭義のコンプライアンス」です。これらに違反すると、法的制裁の可能性がある「ハードロー」(硬い法律)の領域とされます。2つ目は社内規則や業務マニュアルなどの「社内規範の順守」が問われます。3つ目は社会の常識・良識などの「社会規範の順守」に配慮し、ステークホルダーや社会からの要請に対応することが重要です。
 特に3つ目は「ソフトロー」(柔らかい法律)の領域とされ、法的制裁を受けることはなくても、社会やメディアなどから厳しく糾弾されるたぐいのものを指します。たとえば、最近話題になっている政治家の裏金問題では、ハードローで罰せられた議員は少数でした。しかし、多くの政治家が「議員としてのモラルに欠けた行動だった」と厳しい世論にさらされました。
 これは企業も同様で、たとえ法律に違反していなくても、モラルに欠ける行動や経営者の発言があると、「広義のコンプライアンス」上のリスクになるのです。

『オルタナ』編集長森 摂

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