- 日替わりコラム
Thu
8/29
2024
コーチングをしている友人と話していたときのこと。相手を気遣ったり、心配しているときなどによく使われる「大丈夫?」という言葉は、実は「大丈夫だよね?」という確認行為になっており、現代は特にSOSが出しにくくなっているのだそうです。「大丈夫か?」と聞かれると、「大丈夫です」という答えを求められている大きな圧のように感じられ、本当は大丈夫ではないと言いたいのに大丈夫と答えてしまう。なるほど、確かに私にも経験があります。
とはいえ、大丈夫ではないと言えば、必要以上に大ごとになったり、いらぬアドバイスや励ましをされるなど「やっぱり言うんじゃなかった」ということも。特に、夫婦や親子、上司と部下など、その存在が近ければ近いほど「心配してもらうのはうれしいけれど、必要以上に介入されたくはない」、そんな感情が生まれやすいのかもしれません。
求めているものは人それぞれ。大丈夫ではないときは、「大丈夫じゃない」と何に困っているのかを伝える、伝えられた側は、アドバイスをしたいときは「私の意見を言ってみてもよいか」と相手の同意を得てから話し、NOと言われたらやめる。そうすることが、お互いの信頼関係を図ることにつながるとともに、自身のストレスを減らす大事なアクションなのではないでしょうか。
ライター竹内悦子
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