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2024

ウェルビーイングと食品衛生(9)生を衛る6つのワザ その6―Continuing Quality Improvement

 大阪大学大学院の岡本玲子教授らによる「保健師が『生を衛る役割』の活動を行っていくための『6つのワザ』」の最後は、Continuing
Quality Improvement(継続的質改善)です。
 継続的な質改善といえばPDCAサイクル※ が有名で、品質管理に関する取組みとしてもなじみ深い言葉ですが、ここでは、当事者である母親と住民組織、保育士、栄養士らが協力し、それぞれ立場の異なる人が意見を出し合い、各自の力量を広げる「成解合作(せいかいがっさく)」というワザにより地域の子育て教室をリデザインした事例が紹介されています。
 以前の子育て教室は発達に心配があるなどハイリスクの母子限定だったそうですが、地域のつながりが希薄化し、他者との関わりに課題がある母親が増えてきたことから、「親子の触れ合い」や「母親同士の座談会」を盛り込み、その後もつながりを持つことができる、現代の子育てのニーズに合った新しい母親教室を誕生させました。「対象者は限定的」という以前の教室から、「門戸を広げ、一人でも多くの人に」と性質を大きく変化させています。
 食品衛生の分野においても、お客様や従業員の背景やニーズ、技術や道具も時代とともに変化しています。実り多い活動を行っていくために、このような継続的質改善も不可欠な要素のひとつといえるでしょう。

※ Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の4つのプロセスを繰り返すことにより、生産・品質などの管理を円滑に進めるための業務管理手法

リテールHACCP研究所山森純子

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