- 日替わりコラム
Tue
10/29
2024
シェア型書店とは、書店の棚を区切って有料で貸し出し、借りた人は棚主となって自分の本を自由に販売することができる新しいスタイルの書店です。月数千円の賃料を払えば誰でも棚主になることができ、30cm四方ほどの棚に自分の好きな本を陳列できます。値段やレイアウトも自分で決められ、陳列する本の多くは棚主が実際に読み、誰かと感動を共有したいと思うような推しの本です。店内に広がる数十個の棚には、棚主の個性が光る実にさまざまなジャンルの本が陳列されています。また棚主が交代で店番をやる書店もあり、本好き同士のコミュニケーションの場になって、地域の活性化にも役立っているようです。
近年、全国の書店は経営難のため激減しています。20年前は2万店舗以上あった書店は半分ほどに減り、書店が1軒もない市区町村は全国で26%にのぼるといわれています。また大型書店の相次ぐ閉店も記憶に新しいところです。その背景には電子書籍やネット販売などの影響があると考えられています。
ネットで本が買えるのはとても便利です。でも実際に書店に足を運んで本を手に取って買う良さもあると思います。皆さんも人間味あふれるシェア型書店に足を運んでみてはいかがでしょうか。そこでは、これからの書店の在り方が垣間見られるかもしれません。
ライター東納英輔
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