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2024

衛生視点で感染症・災害時のBCPを考える(12)能登半島地震の教訓

 令和6年元日の能登半島地震の被災地の病院や社会福祉施設、避難所では、水・食料・暖房器具など物資の供給や環境改善が遅れました。背景には、道路や鉄道など交通アクセスの寸断、ライフライン停止による情報収集の困難、住民の高齢化による自助・共助力の低下などがあります。環境改善の遅れは、居住環境や衛生環境を悪化させ、生命や健康を脅かします。真冬の発災だったことで、低体温症による健康リスクも高まりました。今後の災害時の避難生活にどう活かすかを考えます。
 (1)避難所・避難生活に選ぶ場所:冬季の避難場所として暖をとりやすい狭い空間を優先します。暖房の熱が逃げにくいよう、天井が低く、比較的面積が小さい教室・会議室などから避難スペースにしていくと良いでしょう。断熱材として、段ボールを床に敷いたり仕切りをつくったりすると熱が逃げにくくなります。感染症予防や二酸化炭素濃度を下げるための換気も大切です。
 (2)冬季の防災トイレ:室内外の温度差によるヒートショックを予防するため、夜間は室内トイレの使用が推奨されます。電気が復旧した段階では、スイッチで自動的に封がされて下に落ちるラップ式簡易トイレの導入が望ましいでしょう。
 (3)断水時の生活用水の確保:被災地で使われたのは、井戸水、雨水、川の水、湧き水などです。平時に、生活用水の確保方法を明らかにしておく必要があるでしょう。

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オフィス環監未来塾 代表中臣昌広

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