- 日替わりコラム
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11/22
2024
警察庁の発表によると、認知症の行方不明者は毎年増加しており、昨年、警察に届け出があった方は1万9039人で、そのうち遺体で見つかったのは553人でした。年齢別では、80歳以上が1万1224人、70代が6838人となっています。都道府県別では、兵庫県が2094人でもっとも多く、次いで大阪府が2016人、埼玉県が1912人でした。発見状況を見ると、警察または届出人等において所在が確認された方は1万8221人で、発見日は受理当日がもっとも多く1万3517人、2日~3日以内が4471人で、97%の方が生存して所在が確認されています。
認知症の家族の姿が見えないと思ったら、早めに警察に連絡してください。連絡を受けた警察は徘徊・見守りSOSネットワークに連絡し、同ネットワークの協力者が捜索を始めます。未登録の方は、お住まいの地域の「地域包括支援センター」に連絡し、SOSネットワークに登録しておきましょう。行政と警察、協力団体など、多くの人たちが連携することで早期の発見につながっています。
実際の捜索に使われるツールは、行方不明者が身に着けていたGPS機器、ドローン、警察犬などだそうです。GPS機器は貸し出している自治体などもあり、一度問い合わせてみるとよいでしょう。
介護福祉士中村和彦
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