- 日替わりコラム
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11/30
2020
現在、さまざまな企業や専門機関が、テレワークの実態やそれに伴う働き方への意識変化についてのアンケート調査を実施しています。そこで、ある企業が実施したアンケートの調査結果を紹介します。
テレワークを実施してみて良かったことは「健康(日々の運動面、体調面)が向上した」、「プライベートとのバランス(友人、家族との交流)」などで、困ったことは「外交活動(営業活動、商談、プレゼンなど)」、「社内コミュニケーション(社内メンバーとのやりとりなど)」、「一般業務(作業、承認・捺印業務など)」などでした。このように、テレワークの良い点は健康やプライベートの充実、困る点は対面でないとできない仕事、捺印業務に代表される古典的な業務が滞ることでした。
また、テレワークの生産性に関しては、約60%が「変わらない」、「下がった」と回答しています。生産性が変わらない、もしくは下がったのであればテレワークが不要かというと、別の設問では全体の70%がテレワークを継続したいと考えており、今後のオフィスについては「今よりも良いものにしたい」と回答しています。
以上のように、多くの人がテレワークを望みながらも、捺印に代表される古い制度や仕組みがそれを難しくしているようです。その結果、生産性向上を妨げている要因も垣間見え、今後の課題となりそうです。
東京造形大学 造形学部デザイン学科 教授地主廣明
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