- 日替わりコラム
Fri
1/15
2021
免疫とは、外から侵入した細菌・ウイルスなどを撃退する自己防御システムのことで、私たちの体の中ではさまざまな免疫細胞が協調し合って働いています。免疫力が低下すると細菌やウイルスなどに感染しやすくなるばかりではなく、肌荒れや疲労感、花粉症などのアレルギー症状が生じやすくなるなど、多くの不調があらわれます。逆にいうと、免疫力を高めることは快適で健康的な生活を送ることにつながるのです。
免疫力を高めるためには、適度な運動や睡眠、食事などの生活習慣を整えることが大切です。体は食べたものから作られるので、食事は免疫力を高めるための要(かなめ)です。しかし、「これを食べれば免疫力が高まる」といった食品は存在しません。体にはさまざまな栄養素が必要であり、すべての栄養素が揃った食事、つまりバランスの良い食事が重要です。
そこで、3種のお皿を揃えることを意識してみてはいかがでしょう。ご飯、パン、麺といった「主食」、肉・魚介・卵・大豆製品が主材料となる「主菜」、野菜・海藻・きのこ・芋・豆が主材料となる「副菜」の三種です。たとえば牛丼ですと、「牛肉=主菜、ご飯=主食」ですので、副菜にほうれん草のお浸しや具だくさんの豚汁などを追加することで、三種のお皿が揃います。バランスの良い食事を日々積み重ねることで、免疫力を高めることができます。
管理栄養士・野菜ソムリエ篠原絵里佳
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