- 日替わりコラム
Thu
1/21
2021
実家の片づけを手伝うときは、少しずつ行うようにしましょう。親御さんと一緒に片づけるのなら、30分くらいを目安にします。片づけは、動く作業はもちろん、決断を伴うために高齢者は疲れますし、疲れがひどいほど次に片づけることが億劫になってしまいます。ですから、ものを別の部屋に運んだり、掃除機をかけたり、不要なものをゴミ袋にまとめたりする作業をすべて含めて30分と考えてください。片づけを1日かけてやってしまうと、長時間にわたって部屋中にものが広がることでさらに疲労感が増しますし、せっかく片づけてもすぐにリバウンドするなど、メリットが少ないのも避けたほうがよい理由です。
親御さんのモチベーションが高まるのは、「ちょっと作業しただけで便利になった、きれいになった」と実感したときです。だからこそ、親御さんが望むスペースから作業することが大切です。どこからでもよさそうな場合には、廊下、階段、玄関、洗面所など1日何度も利用する場所から始めると、変化を実感できて効果が大きいです。
片づけは、親御さんと楽しく進めることもポイントです。「いつまでも捨てられない」、「うちの家は狭いから」、「性格的に…」などの話ではなく、「次はどこを片づけようかな、こんなふうにしたい」と、自然にこれからの話が出てくるような雰囲気作りができるとよいでしょう。
整理収納アドバイザー一級認定講師長野ゆか
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