- 日替わりコラム
Thu
11/5
2020
新型コロナウイルスが世界に与えた影響は大きく、日本でも多くの企業が経済を立て直すための新しい取組みを模索しています。そんな中、インバウンド需要が見込めず苦戦を強いられている観光業界では、日本人向けの「マイクロツーリズム(小さな旅行)」という新しい国内旅行のあり方が注目されています。
「ウィズコロナ時代」におけるマイクロツーリズムの推進は、星野リゾート代表の星野佳路氏が提唱したもので、これまでのように海外や遠方ではなく自宅から車で30分から1時間くらいで行ける範囲、つまり地元を旅行してみようというものです。長距離旅行ではないので新型コロナウイルスの感染拡大リスクが少なく、今まで気づかなかった地域の魅力を再発見できます。また、観光業界の雇用も維持できて地域経済の活性化にも繋がるため、新型コロナウイルスが心配される時期に適した旅行といえます。この動きはすでに全国各地に広まっており、地元の旅行限定でキャンペーンを始めている自治体もあります。
ウィズコロナ時代は長期化するかもしれないといわれ、これからは誰もが「新しい生活様式」を余儀なくされるでしょう。しかし常に市場に合ったアイデアを考え、さまざまな工夫を凝らしていけば、これまでにない素晴らしい経験ができる可能性があるはずです。
ライター東納英輔
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