- 日替わりコラム
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11/16
2020
「報連相(報告・連絡・相談)」は、食品安全に関わるすべての人にとって大切な心構えです。最近ではパソコンやスマートフォンなどを活用したシステムにより、用途に合った報連相が行いやすくなっています。ではこれらのツールを利用するとき、どうすれば大切な報連相の文化を育てていくことができるでしょうか。
あるとき、「過失によりお客様に不適切な商品をご提供してしまったので、お詫びし、再発防止を行いました」という趣旨の報告をメールで受け取りました。時刻は深夜でした。対面や電話であれば、相手の声を聴くことができるので、ある程度は様子を察することができます。しかし、要件のみが記された電子媒体の文字を見ても、相手の状況を汲み取ることは極めて難しいものです。そのため、このような報告をもらったとき、私は返信を「誠実に報告を有難うございます」という一文から始めることに決めています。報告をしてくれた人から、「この一文に救われたような気持ちになりました」という言葉をもらい、ハッとしたことがあります。お客様に謝罪し、再発防止に全力を尽くすことは職業上当然であると理解はしていても、多忙な毎日のなかで相手の見えないツールを用いて報連相を行うことは、やはり負担がかかります。
「誠実に報告を有難うございます」の一言を、返信に添えてみませんか。
リテールHACCP研究所山森純子
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