若き開発者への手紙(4)人生の成功法則から学ぶ

　世の中には、人生の成功法則について書かれた本がたくさんあります。『思考は現実化する』、『7つの習慣』、『「原因」と「結果」の法則』など、枚挙にいとまがありません。では、なぜこれだけの本が出版されているにもかかわらず成功できる人は限られているのでしょう。この疑問に答える『誰でもできるけれど、ごくわずかな人しか実行していない成功の法則』も出版されています。
　一方、商品開発における成功法則の名著と呼ばれるものは、まだ見当たりません。開発担当者がヒット商品を創り成功が認められれば社会人としての成功につながるのですから、商品をヒットさせる法則と人生の成功法則には多くの共通点があるはずです。人生の成功法則では、マーケティングや商品設計などの本には書かれていない、仕事をする上での重要な要素である「考え方」や「人間関係」について書かれています。
　『思考は現実化する』では「健全なものの考え方」が重要だといい、『7つの習慣』では「(1)主体的である、(2)終わりを思い描くことから始める、(3)重要事項を優先する、(4)WIN・WINを考える、(5)まず理解に徹し、そして理解される、(6)シナジーを創り出す、(7)刃を研ぐ」ことの習慣化が重要だといっています。開発者が成功するためにはマーケティングや商品設計以外にも、多くの学ぶべき重要事項があるのです。

参考文献　：
『 思考は現実化する』ナポレオン・ヒル著　きた書房、
『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー著　キングベアー出版、
『「原因」と「結果」の法則』ジェームス・アレン著　サンマーク出版、
『誰でもできるけれど、ごくわずかな人しか実行していない成功の法則』ジム・ドノヴァン著　ディスカヴァー・トゥエンティワン

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