- 日替わりコラム
Tue
6/15
2021
ある協会が、「コロナ禍の収束後もテレワークを希望するか否か」に関して独自の調査を行いました。
その結果、全体の6割の人が週1回以上テレワークを続けたいと回答しました。興味深いのは、この数字が「経営層か否か」、また「業種」によっても異なる点です。
全体では6割の人がテレワークの継続を望んでいますが、経営層に絞って見てみると5割を切るという結果でした。また、業種別では、情報システム、企画・広報、人事といったセクションでは8割を超える人がテレワークの継続を望んでいるのに対し、営業、経理、総務は6割にとどまりました。ただし、そもそも経営層はテレワークの経験値が低いためにこのような結果となったのではないかと分析されています。
また、別の設問の「在宅勤務で支障となった項目」については、1位が「進捗が見えにくい」でした。つまり、日々変化する経営動向が見えないことによる不安感が、経験値のほかにも経営層の心理に影響しているのではないでしょうか。
会社経営は生きものにたとえられることが多々あります。この生きた成長の「見える化」も、今後のテレワーク導入におけるひとつの課題となりそうです。
東京造形大学 造形学部デザイン学科 教授地主廣明
全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています
- アクセス