- 日替わりコラム
Thu
7/8
2021
人口減少が進み、課題となっているのが「空き家」です。年々増え続け、平成30年住宅・土地統計調査では848万9000戸、空き家率は13.6%にもなりました。そんな中、活発になり始めたのが建物を大胆に改装し新たな価値を創るリノベーションです。
建築家や設計士、まちづくり会社などが連携した全国的な取組みに「一般社団法人日本まちやど協会」があります。代表理事の建築家・宮崎晃吉さんは、東京・谷中の学生アパートをカフェやワークショップの会場に作り変え、周りの空き家を宿や菓子店や総菜店にし、お風呂は銭湯、食事は飲食店とマップでつなぎ、町全体をひとつの宿にしました。
静岡県熱海市ではまちづくり会社の市来広一郎さんを中心に、商店街の空き店舗をゲストハウスやカフェ、住まい、コワーキングスペースに、お風呂は温泉に、食事は飲食店でと大胆に作り変え、広く若い人に開放しています。
共感した全国の設計士・建築家、町などが連携し、現在、北海道から鹿児島まで17都道府県で実施されています。
また、神奈川県座間市では、団地型の空き社宅を建築家・大島芳彦さんのアイデアで畑やドッグラン、テラスのあるカフェ、マルシェ、子育て支援センターもある若い世代の住まいに再生させました。
食総合プロデューサー金丸弘美
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