- 日替わりコラム
Thu
7/15
2021
免疫力を高めるために大切なことのひとつに、粘膜を強化することが挙げられます。体内にウイルスや細菌、花粉などの異物を侵入させないように体を守っているのが「粘膜免疫」といわれるもので、目、鼻、口、腸管などの粘膜を介して異物が体内に入るのを防いでいます。
粘膜を作っている主な栄養素はたんぱく質ですが、粘膜を丈夫で健康にする主な栄養素はビタミンAです。ビタミンAは、レバーや卵黄、ウナギに豊富に含まれており、これらの食材にはたんぱく質も豊富です。
また、ほうれん草や南瓜、人参、ブロッコリーなどの緑黄色野菜に豊富に含まれるカロテンは、体内に入るとビタミンAとして働きます。ビタミンAやカロテンは脂質と一緒に摂ることで吸収率が高まりますが、カロテンが豊富な食品には脂質が含まれていないため、脂質の含まれる肉や魚と組み合わせたり、チーズをのせて焼いたり、グラタンのようなホワイトソースに加えたり、胡麻和えや炒め物など、油脂が多いものと一緒に摂るようにしましょう。
粘膜強化にはそのほか、ビタミンB6や鉄、亜鉛などのさまざまな栄養素も関わっているため、バランスのよい食事が大切です。また、腸は最も重要な免疫器官といわれていますので、腸内環境を整えることも大切です。
管理栄養士・野菜ソムリエプロ篠原絵里佳
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