- 日替わりコラム
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7/20
2021
コンビニエンスストアやスーパー、デパートで食品を購入する際に、食品表示を見ていますか。箱やポリ袋、ペットボトル、ビン・缶などの容器に包装された加工食品には、消費期限や賞味期限をはじめ、製造者の住所・氏名、保存方法、カロリーや塩分などの栄養成分、さらにはアレルギー物質(アレルゲン)などの情報を表示することが食品表示法によって定められています。なお、対面販売や量り売りなど客の求めに応じて販売される食品、レストランや飲食店で提供される食事については表示の義務はありませんが、最近の健康志向の高まりから食品事業者によるインターネットなどを活用した情報提供も進んでいます。
アレルギー物質については、表示が義務付けられている特定原材料7品目(えび、かに、卵、乳、小麦、そば、落花生)と、表示することが推奨されている推奨項目21品目(アーモンド、キウイ、大豆など)があります。全国のアレルギー専門医師を対象とした平成30年度の調査によると、即時型症例の原因食品の77%を特定原材料が占め、推奨項目を含めると95%にも上ります。また、表示ミスによる誤食も125例報告されています。表示ミスは重大な事故につながる恐れがあり、製品の回収や公表など企業イメージにも影響します。製造者は、表示された調味料成分などの原材料を定期的に点検しましょう。
東京食品技術研究所 学術顧問鈴木達夫
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