- 日替わりコラム
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8/30
2021
コロナ禍におけるテレワークの動向は日々変化していますが、国土交通省が実施した「2020年度テレワーク人口実態調査結果」に最新の動向が公開されていますので、その一部を紹介したいと思います。
まず、「勤務先にテレワーク制度が導入されている」と回答した割合は38.8%で、前年度と比べると19.6%上昇しました。そのうち、「テレワークを実施したことがある」と回答した人は50.9%でした。しかしながら、他方で「制度等が導入されていない」、「わからない」と回答した人は61.2%もいて、そのうち「テレワークを実施したことがある」と回答した人は5.3%しかいませんでした。
満足度に関しては、雇用型のテレワーカーの約64%が満足しており、約82%が継続の意向があると回答しました。他方で、テレワークを実施していない・実施したくない理由として、「仕事内容がテレワークになじまない」と回答し、その大半が前述の、そもそも制度がない企業でした。また、テレワークが十分可能と思っていながらも、勤務先がテレワークを認めていないと回答した人は31%いました。
このようにテレワークについては、雇用側とワーカー側との温度差や、マッチングが噛み合っていないケースがまだまだあり、今後の課題となりそうです。
東京造形大学 造形学部デザイン学科 教授地主廣明
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