- 日替わりコラム
Tue
8/31
2021
4月に入社した新入社員への教育が机上研修から現場研修へと進み、そろそろ少しずつ成果が見えてきている頃ではないでしょうか。当然ながら一人ひとりの成果には個人差があるため、そのフォローに苦労されている研修担当者もいることでしょう。
私は以前、ある企業の研修担当者に次のように話しました。「机上での研修で新入社員たちは『知る』という体験をします。知識をなるべく正確に習得してもらうことが大切ですから、試験などできちんと結果が出ているかを確認してください。その次の段階では、知識から実際に『やってみる』という実践に進みます。新入社員たちに頭の中で考えていたことと体で感じることの違いを実感させることが重要です。そして最後の段階で、『できる』ようになったという結果を評価することになります」。
研修担当者は、新入社員一人ひとりが現在どの段階にいるのかをきちんと把握し、どのようなフォローが必要なのかを常にチェックしなければなりません。今までにない作業環境や人間関係などで複雑な心境となり、なかなか前に進めない新入社員もいるでしょう。担当者はそんな社員に寄り添い、自分の新入社員当時の体験を話すなど、粘り強く教育していくことが求められます。
教育アドバイザー星森 一
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