- 日替わりコラム
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9/10
2021
農村や漁村に観光に来てもらい、地域の経済活性につなげるという取組みを、観光庁と農林水産省が連携して進めています。
フランスやスペイン、イタリア、イギリスなどには、一棟貸しの家屋や農家をリノベーションした宿泊施設が数多くあります。個室タイプで、キッチンやトイレ、シャワー、ベッドを備え、家族や仲間と気軽に利用して休暇を過ごすことが定着しています。そのためのマップや部屋の写真、地域の様子や情報がサイトでも公開されています。
国内では長野県飯田市の農家に泊まる修学旅行誘致の成功から、全国の山村、離島などの農家で学生たちの宿泊体験が広がっています。さらに国はもう一歩進めて、一般の観光客を対象とした「農泊」推進地域を全国に拡大する方針を掲げ、令和2年には554地域にもなりました。
注目は、旅行会社「テーブル・ア・クロス」代表・岡田奈穂子さんの「gochi荘」です。民家の宿で、その土地ならではの食を体験できるというもの。近畿地方を中心に50軒ほどの農泊と連携し、自治体や地方銀行の協力を得て女性でも気軽に泊まれる宿を厳選し、観光につないでいます。民泊が盛んなところは移住や定住に熱心な自治体が多く、UターンやIターンの若い人たちが、お洒落で快適に過ごせるように民家をリノベーションしています。
食総合プロデューサー金丸弘美
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