- 日替わりコラム
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9/24
2021
免疫力を高めるためには、バランスよく食べて、さまざまな栄養素を過不足なく摂ることが大切です。国民健康・栄養調査によると、免疫に関わるビタミンやミネラルが不足していることがわかります。
免疫調整の働きのあるビタミンDは、ほぼすべての年代で不足しています。サケやイワシ、サバなどの魚や舞茸などのきのこ類に豊富に含まれていますが、手軽に摂れる食材に、しらす干しがあります。大さじ2杯強で1日に必要なビタミンDを摂ることができますので、和えものやごはんに振りかけるなど工夫してみてはいかがでしょう。
ウイルスと闘う白血球を活性化するビタミンCも、多くの年代で不足しています。ビタミンCは調理による損失が多いため、生で食べられる果物がお勧めです。ウイルスの侵入を防ぐ粘膜を強化するために必要な栄養素はビタミンAで、緑黄色野菜に豊富に含まれています。ビタミンAやビタミンDは油と一緒に摂ることで吸収が良くなりますので、適度に油もとり入れましょう。また、アルコールを飲むことで大量に消費される亜鉛は、免疫反応に関わり、免疫の材料となるたんぱく質の合成にも必要ですので、アルコールを飲まれる方は意識して摂ると良いでしょう。牡蠣やアサリなどの貝、カニ、エビ、イカなどの魚介類、チーズ、レバー、牛肉などに豊富に含まれます。
管理栄養士・野菜ソムリエプロ篠原絵里佳
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