- 日替わりコラム
Tue
10/26
2021
ビジネスメールの文末の挨拶、あなたはどうしていますか。「今後ともよろしくお願いいたします」、「引き続きよろしくお願いいたします」などの基本パターンを、メールの内容に合わせて使うのが一般的です。
ではここで質問です。これまで取引のない企業から、あなたの会社のサービスについてメールで問い合わせが来たとします。先方に寄り添ってサービス内容やアドバイスを一生懸命に書いた後は、どのような締めの挨拶を選択しますか。「末筆ながら、貴社の今後益々のご発展をお祈り申し上げます」なんていう一文を書いてはいないでしょうか。
一見マナー意識の高い挨拶のようですが、実は「あとはそちらでやってください」とも捉えられ、「これ以上サポートしてくれる気がなく、突き放された」と受け取られるケースが多いです。そうなると返信は来ないため、次のやりとりや仕事につながりません。「追加でご質問があればお問い合わせください」、「よろしければお電話で詳細を説明いたします」などの文章とは印象が違うため、返信率に大きな差が出ます。
メールの返信が目的化し、返信さえすればお客様対応業務が完了したと考えてしまうと、本人も気づかないうちにビジネスチャンスを逃してしまうことがあります。積極的に仕事をしていくためには、メールを営業ツールと考えて最後の挨拶にも気を配ることが大切です。
一般社団法人日本ビジネスメール協会 https://businessmail.or.jp
一般社団法人 日本ビジネスメール協会 認定講師・オフィスミカサ 代表長野裕香
全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています
- アクセス