- 日替わりコラム
Mon
11/8
2021
中世の時代には、個人の行動にさまざまな制約があったにもかかわらず、現代よりもはるかに仕事へのやりがいが感じられ、仕事を通じて自身の存在意義を認識することができたといわれています。
それは、それぞれの職業が地域で唯一無二の大切な役割を担うものであり、働く人自身も周囲もそのことを認識していたことが一因だったそうです。
現代の食のビジネスにおいては、たった1人しか保有していない能力を片時も欠かすことができない事業のほうが稀であり、たくさんの人の力を合わせて運営する事業が大半です。さらに世の中には、競合する商品や事業が常にひしめき合っています。
しかしながら、人間に不可欠な「食の喜び」になんらかの形で貢献しながら社会に携わるという仕事には、いつの時代にも変わらない大切な役割があり、それは現代の食のビジネスにもしっかりと引き継がれています。
皆さんの事業で、お客様が喜んでくださって嬉しかったエピソードや、自分たちが誇りに思っている点はどんなところでしょうか。すべての人が、そのような自分自身のストーリーを持てるようになれば、新しい未来を創っていくことができるでしょう。
リテールHACCP研究所山森純子
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